多忙の中の「癒し」と「楽しみ」
ブログ更新がご無沙汰してしまった。
3月11日以来、次々と起こる難問や試練の中、時間ばかりが過ぎて行った。
この大震災で被災された方々にとっては本当に困難な時間であったと思う。これからも短期間で乗り越えられる問題ではないが、心からお見舞いを申し上げ、頑張ってこの状況を乗り越えて再生されることを祈らずにはいられない。
2011年は、岡山県湯原温泉でのZ1300クラブのオーナーズミーティングや、但馬空港での第1回JB-POWER MEETING、そして豊岡市工業会の創設…。あっという間に半分が過ぎもうすぐ7月。
そして鈴鹿8時間耐久レースへと続く…。
毎年の6、7月は8耐用のホイールやクイックチェンジパーツなどの製作で慌ただしい。
KAWASAKI [ZX10R]、Aprilia [RSV4]、BMW [S1000RR]、 SUZUKI [GSX R1000]、HONDA[CBR1000RR]、YAMAHA[YZF1000 R1]など、多品種・小ロットの部品製作の注文に追われる毎日で、デッドラインが刻一刻と迫っている。
なんと言うスピードなのだろう。
いったいどうしてこんなに時の経つのが早くなってしまったのだろうか。
弊社の庭に今年も笹百合が咲いた。
毎年、ピンクの可憐な花と何とも言えぬ優美な香りに魅せられて少しずつ増やしているのだが、その香りを裏山から出没する鹿に奪われる。そこで今年は、防御網を山に張った。
おかげで、可憐な花たちが咲き誇り忙しい日々の疲れを癒してくれる。
昨日から、白や紫色の蛍袋が咲き出した。山法師に山紅葉、そよごに三葉つつじと鮮やかな新緑と花々に包まれて、この季節はたいそう美しい。
長年の課題の一つであった、KZ1300-6気筒のマグタンが完成した。自分でも驚くくらいハンドリングが良くなり、更に欲が出た。
まず、前後のアクスルシャフトを製作した。最高級クロームモリブデン鋼にて中空総削り出しで作り、表面処理は無電界ニッケルで仕上げた。
次に、鉄製でとても重かったフロントフォークブリッジ(ボトム)を高張力アルミの削り出しで製作。もちろんステムシャフトは前出のアクスルシャフトと同じく中空クロモリ製だ。
さらに、エンジンの再チューニングを施した。エンジンはオーバーホールして、トランスミッションやクランクシャフト、カムシャフトやピストン、ライナーピストンリングやピン、バルブやリフターなど、フリクションの発生しそうな所は全て手を施してみた。
これにより2,000回転ぐらいで起こるもたつきも無くなり、気になっていた全回転域でのフリクションが低下して驚くほどスムーズに回るようになった。もちろん、パワーアップははなはだしくて、まるでターボのごとき鋭い加速をするようになった。
俄然、KZ1300が魅力を増して、大した名車になった。
今更ながら熟成とはすごい事だと感心するやら納得するやらで、またまたバイクライフが楽しくなってきた。
今から秋のツーリングが待ちきれない。
2011年6月23日 7:05 PM