新しい年に思う。
年末から降り出した雪が根雪になって毎日降ったり止んだりだが、閉ざされた白銀の世界の中で毎日、雪かきと仕事に追われる日々が続く。
正月早々アメリカのマイケル・ジョーダンチームから今期、AMAスーパーバイク用ホイールの注文が来た。
昨年初めより開発を進めて来たKZ1300-6のホイールも注文が入った。
長年取り組んで来たZ1用クランクシャフトのオーバーホール、メイン及びロッド新品ベアリング交換、コンロッドの重量合わせと磨き加工も加えて次々に進めている。
春、3月までに出来るだけの仕事をして春からの繁忙期に備える。そんな生活をずいぶん永く続けてきた。と言っても、春のレースシーズン開幕まで、ホイール部門は大変忙しいのだが…。
ニュースでは、昨年海外に工場進出した日本企業の多さが話題になっていた。この円高の中、急成長を続けるアジアへの進出が際立つ。しかし、この国が日本国内で生産を止めてしまったら、果たして日本人は何をして食べて行くのだろうか。
私達が生まれたこの美しい国日本で、毎日自信を持って一生懸命働き、自由や平和、そして快適な生活や文化を次代に残さなければならないし、世界の国々の手本になるような国になるべきだと思う。そして、私達日本人が、世界の東の端の小さな島国で培ってきた「大きな和の哲学と文化」を必要としている人々が多くいる事を自覚するべきだ。
13歳中学生の時にバイクに出会った。ホンダのスーパーカブだった。
以来四十数年、ずっとバイクと共に生きて来た。そしてこれから先の人生も。
アメリカ留学中の息子から、久しぶりに電話があった。彼の大学でも多くのアジアからの留学生が来ているそうだ。日本人はあまりいないそうだが、韓国、中国、インド、タイなど、アジアの若者達は希望に燃えて学んでいる。
意気盛んな青春時代を海外で過ごし、世界の多くの人達と触れ合う事で、少しでも広い視野や見識を持ち、感性を磨いてくれればと思う。
月末には兵庫県立大学の出前授業がある。弊社も10人ほど参加を予定している。
私達は現状に立ち止まる事は出来ない。昨日よりも今日、今日よりも明日と研究・開発を続け、更なる成長を目指す。一生勉強は続くと思うし、それが大きな喜びでもあり成長の糧となる。
BITO R&Dのチャレンジはまだまだ続きます。
本年も皆様にとって実り多き良い年になりますように祈念します。
2011年1月26日 6:41 PM