2013年を迎えるにあたり
真っ赤なイロハモミジや灯台躑躅の紅葉の秋はあっという間に終わり、今は白銀の雪景色に包まれている。
今年も庭の木々達は、大いに私を楽しませてくれた。
そしてまた、この雪の下でじっと春を待つ生活が始まる。
山陰地方の年末から3月までの3ヶ月間は、本当に長く感じる。
毎日、雪かきに追われ、仕事のペースもぐんと落ちる。
とはいえ、この閉ざされた世界に全く楽しみが無いという訳でも無い。
週末には、薪ストーブを焚いてのんびりと庭の木々を眺めながら、春になったら何の木を移植しようか、どんな山野草を咲かせようかなど、庭作りに夢を馳せる。
時には、近くの城崎温泉や但東町のシルク温泉に行ったり、美味しい松葉ガニや白菜の鍋を楽しんだり、特上の地酒である竹泉や香住鶴に舌鼓を打つ。
もちろんバイクの事も忘れた訳では無いが、乗りたくても雪の中では何とも出来ずにストレスが溜まるので、次に開発したいパーツの設計やら、試作を考える。
他にも、春までにしなければいけない仕事がたくさんある。レーシングチームからオーダーのあったホイールやスイングアーム、ブレーキやフォークブリッジ等の削り出しパーツの製作を始め、秋にお預かりしたコンプリートマシンやエンジンの製作などだ。
春までにという約束なので、頑張らないとあっという間に期限が来てしまう。こんな風に考えてみれば、一年中忙しく仕事に追われる生活を何十年も続けてきた事になる。
来年は、いよいよ節目の創業30周年を迎える。
光陰矢のごとしである。思い返せばいろいろあったが、あっという間に30年も経ってしまったとは、何とも感無量である。この間には失敗や苦労もあったが、楽しかった事や上手くいった事もたくさんあって、今日のBITO R&D がある。
創業当時からのお客様も大勢おられ、今でも変わらずお付き合いいただいている。
そんな日頃のご愛顧にお応えすべく、いろいろ企画させていただきますので、楽しみに
お待ち下さい。
追伸:
恒例のJBカレンダーですが、今年は制作出来ませんでした。大変申し訳ございません。
一年間の充電期間を経て、2014年版の素晴らしいカレンダーをまた来年お披露目する事ができればと、祈りつつ、、、
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
2012年12月17日 7:47 PM │ カテゴリー:美藤定のひとり言Blog